のぼうず ブログ

「アウトドア好き」煩悩まみれのさえないぼうず。「悟り」を目指し日々修行中。

愛用のアラジンストーブ(25型)にお出ましいただく。

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秋も深まりだんだん寒くなってきましたが、皆さん体調は大丈夫ですか? 私は少しずつですが冬支度してます。

 この前は新型ジムニーで灯油も買いに行きました👇

www.nobouzu.jp

さて今回は私の大好きな灯油ストーブ「アラジンストーブ」を押し入れから出して試運転しましたのでそれについて書きます。

お寺には薪ストーブが有るのですが、まだ運転するには時期が早すぎます。それに今年は薪が全然足りない…。そこでアラジンストーブの出番です。アラジンストーブは80年という歴史のある灯油ストーブの名品です。詳しくはこちら👇 

aladdin-aic.com

私は物欲にものを言わせて合計3台のアラジンストーブを所有(25型デラックス、3902型 グリーン、3912型 ブラック)しておりますが全て中古品です。なぜ中古かというと新品はとてつもなく値段が高いから(笑)※気が付いたら今年更に新品現行型の値段が上がっていました…。

私が中古で安く購入したアラジンストーブはメンテナンスしないと使えない代物でした。芯が固着してレバーが全く動かなかったり、灯油タンク内部の灯油が劣化していたり…。空焚きしてしまったらしくチムニー等が煤だらけだったり…しかし、アラジンストーブは構造がシンプルで製品としての品質がすこぶる良い(後期の型は日本製)ので、メンテナンスすればいくらでも長く使用し続けることのできる素晴らしいストーブなのです。一つの部品が損傷したとしても新品部品の供給があることも本当に有難いことです。※ただし、古い型は部品が既に無いものもあります。

因みにこちらのアラジンストーブは25型と言って昭和46年発売のストーブです。今は外観も内部も割と綺麗ですが、購入時は結構汚かったです。※転倒時消火装置はあるのですが、振動時の自動消火装置がない為、場所を離れるたびに消火しなければなりません…。これはイギリス製なのですが全体のつくりもちょっと剛性感が貧弱です。現行型は日本製で、はっきりいってイギリス製より段違いに剛性感や全体の造りの質が高いです。安全装置もしっかりしていて現在の日本の安全基準にも適合します(当然ですよね)。

使い方はかなり独特な「儀式」のような感じです。まずチムニーを倒します(この時点でいきなり独特感半端ない 笑 )。

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 おっといけない。長期保管時のラップを外して、タンクが空なので灯油を補給して…。

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芯の上がり具合をみながら、ライターで直接着火(この時点で独特感はマックス 笑)。黒い部分がアラジンストーブの特徴である「綿芯」です。綿じゃないと青い炎にならないそうです。

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チムニーをガッチャンと元に戻します。すると綺麗な青い炎で燃焼します👇

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 この青い炎は灯油が完全燃焼している証拠です。なので気になる灯油ストーブの匂いも殆ど気になりません。エアコンとは違い、ずっと運転していても喉が痛くなりません。約半世紀前の灯油ストーブなのに素晴らしい。間接照明にするとこんなかんじ👇

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 とても雰囲気があり、このアラジンストーブそこにあるだけで絵になります。ただしおおきな難点があります。「手がかかる」と言う事です。定期的に綿芯をカットして掃除したり、しょっちゅう給油して空焚きしないように注意したり(もし空焚きしたら部屋中すすだらけ…)、定期的に真鍮部分にこびり付いたタールを真鍮ブラシで除去してみがいたり、シーズンオフにタンク内部の灯油を空にして外筒や内炎板等内部の煤を拭いたりと、とにかく手のかかる子なんです。メンテナンスは必須です。怠るとふて腐れて綺麗な青い炎を見せてくれません…。そして、火力調整がほぼ出来ないし、そもそも火力が大きいわけではないので大きな部屋や極寒地では明らかにパワー不足でしょう。なので見た目のおしゃれさだけで購入すると、結果オークション行きという悲しい結末となります(笑)おかげさまで私のようなものが安く買えたわけですが…。

メンテナンスも含めて楽しめるぐらいの心の余裕がないと使い続けるのはむずかしいでしょう。だからこそ逆に思い入れや愛情も深くなり、頑張って愛情をかけたからこそ青い炎もますます心地よく感じます。

現行型についてもまた今後書きたいと思います。現行型は3種類ありますがグリーンとホワイトはカラーリングが違うだけで機能は同じです。ブラックの方は青い炎を全方位から見ることが出来ます。詳細はこちら👇

 

新品で購入するのもいいですが、メンテが大変だったりし、家庭事情なので使えなくなって手放す人も結構いらっしゃるので私のようにネットオークションで購入するというのも一つの手です。もの自体が良いのでメンテナンス次第で長く使い続けることが出来ます。

時代の流れで使い捨ての文化が「普通」となり、何か寂しさを感じる昨今。こちら値段は高いですが間違いなくほんまもんです。本当に素晴らしい製品だと思います。会社も長く続いてほしいと切に願います。

因みに更に間接照明を消して真っ暗にするとこんな感じ👇

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微妙に姿を変えながら揺らめくこの美しい青い炎。本当に癒されます。

自然災害時停電して電気がなくても運転可能です。お湯を沸かしたり、お鍋で料理もできます。※ただし吹きこぼれるとオーバーホールして綿芯を交換するなどメンテが必要です(笑)また利点として灯油が燃焼する過程で水蒸気が出ますのでエアコンのように乾燥しすぎることもありません。このストーブは本当に美しい。宮川大輔さんに言わせれば「つこたらわかる。めっちゃいいやつや~ん」です。日本の職人技が光る逸品です。

ご覧いただきありがとうございました。合掌