のぼうず ブログ

「アウトドア好き」煩悩まみれのさえないぼうず。「悟り」を目指し日々修行中。

のぼうずの反省日記【1】~厳しき冬に耐えてこそ~

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皆様新年あけましておめでとうございます。相変わらずの煩悩まみれですが、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 さて今回は新型ジムニー JB64の記事ではないので、新型ジムニーの記事をいつもご覧いただいている皆様にはすみません!

『のぼうずの反省日記』と題しましてシリーズで今後自分自身の反省を交えつつ仏教に関連したお話を書いて参る所存です。日記じゃないのに何で日記やねんと突っ込まないでどうかお付き合い頂ければ幸いです。。

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雪の寒さに耐え忍ぶ境内の梅花。※過去の写真

~厳しき冬に耐えてこそ~

 拙僧、冬季も出張があります。

自坊が日本海側ですので毎年雪が降り続く中、車に乗って南下し和歌山方面へ向かいます。冬季の日本海側をご存知の方はご承知かと思いますが、いつも峠を越えた辺りで雪雲が途絶えます。今までのどんよりと重い雪雲の空が嘘のように晴れ渡っています。帰るときはその逆ですから「なんじゃこりゃ」といつも憂鬱に感じていました。しかし、去年の冬、ある事がきっかけで心の持ち方がすっかり変わったのです。

 出張先のお寺で毎年お越しになるN僧正(私の尊敬するお大師様のような素晴らしいお坊様)が休憩時間にとても感慨深いお話をしてくださいました。養殖ウナギの稚魚の話です。

 私の尊敬するN僧正のお話

「日本に輸入される中国産養殖ウナギの稚魚は実はカナダのバンクーバーから中国へ空輸されるそうです。なぜわざわざカナダ産の稚魚を使うかと言うと中国の環境では稚魚が成育しにくい反面、大人になったとたん育ちやすい、逆にバンクーバーでは稚魚が成育しやすい環境なのだとか。問題はその空輸の際、殆どの稚魚が死滅してしまうそうです。しかしですよ!なんとそこに稚魚の天敵のナマズを一匹入れると20%の稚魚がそのナマズに食べられてしまうけれど、残りの80%近い稚魚がとても元気な状態で生きて中国へ届くそうです。その後も強いウナギに成長するのだとか。

人間も子供の時から甘やかされて“のほほん”と生活しているだけの人はあきませんなぁ。厳しい環境の中でも諦めず前向きな心で必死に耐えてきた子供は大人になってから必ず大成します。弓矢も同じで遠くへ飛ばすためには弦を思いっきり引ききる“緊張状態”が必要です。人間もその緊張状態が無いと大きく飛躍できないのですよ。

大人になっても遅いという事はないです。但し“意識”することが大切です。嫌だな~と思って落ち込みながらダラダラと仕事するのか、それともこれも自分自身を鍛える素晴らしい修行だと思って前向きな心を持ちながら爽やかに仕事するのかでエライ違ってきますよ。

 

 参りました(笑)因みにN僧正は毎朝起床後直ぐの水行(冷水をかぶる修行)を40年間弱冬季も欠かさず実施しておられます。拙僧もN僧正に憧れておりますので毎朝欠かさず水行しておりますが、いつも服を脱ぐまで尻込みしてしまいますし、たかだか継続10年です。(心臓の悪い方は真似しないでくださいね。)

 

主張先からの帰り道、車で北上して自坊を目指し、いつもの峠を越えると案の定どんよりと「重い空」。しかし心は清々しく晴れていて「よっしゃ!一丁やったろうやないかい!」という意気込みを心に持てるようになりました。この厳しい日本海側の冬を乗り越え、はつらつとした春のような清々しい人格を形成したいものです。

「 忍辱行」実践の大切さ

お釈迦様は「忍辱(にんにく)」という修行が大切だと説かれます。どんなに苦しい、腹立たしい、憂鬱な状態でも心安らかにして取り乱さず、大らかに“耐え忍ぶ”ことです。現実は大変厳しく、拙僧もいつもめげそうになりますが…。自分にとっては水行と毎日の勤行が自分自身の芯を形成してくれていると思っています。正直勤行は疲労困憊してできないこともあります…。”水行”が自分にとっての最終防衛ラインですね。水行をすることでいかなる時でも強制的に「アムロ、生きまーす!!」的な起動スイッチが入ります(笑) 忍辱行の実践は本当に難しいですけど大切な事だと思います。

 

皆様ももしお仕事、人付き合い、毎日の家事、地域の役などで辛いことや嫌だな~、面倒くさいな~と思う事があれば、ぜひ「これは自分を磨く善き修行になる」と”意識”して一層ご精進下さい。厳しい冬を耐えきれば必ず素晴らしい春が訪れることでしょう。一層の飛躍をお祈り申し上げます。私自身、自分の”意識”の仕方で最近周囲が好転して来ているように感じます。周囲と言うよりも自分自身が好転しつつあるんでしょうね(過信は禁物ですが)。

但し頑張りすぎてノイローゼにならないようにしてくださいね。修行でもそうですが段階をおってステップアップをはかるのが肝要かと存じます。影ながら御息災をお祈り申し上げます。

今後とも皆様とご一緒に人生修行できれば幸いです。皆様にとって本年が良き一年となりますように。 合掌