のぼうず ブログ

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新型ジムニー JB64で遠方出張(世界遺産高野山と神戸の摩耶山天上寺へ)

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さて、今回は新型ジムニー JB64で初めて高野山へ出張でいって参りましたので、それについて書きます。

 やっぱり高野山は何度行ってもいいところです。まだ紅葉には早かったですが四季折々の美しさと神々しさを感じます。

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高野山の宿坊の精進料理。とってもヘルシーで美味しい。

行きは1人でしたが帰りは1人と荷物が沢山増え、途中神戸の摩耶山天上寺へ所用でお参りしました。往復500㎞以上の長旅でしたが、結論から言いますと、新型ジムニー JB64 は遠出問題なし。想像以上にいいです。購入して本当によかったです。

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朝日に照らさせる清々しい檜皮葺の本堂(高野山の塔頭寺院)

因みに私は過去全く同じコースを家族の車「平成10年型 スズキ ジムニーワイド JB33」「平成18年型ホンダ ゼスト スポーツタイプ」「平成23年型 トヨタ プリウス」で何度も走っています。それらの車と比較しながら感じたままに良かった点、悪かった点を挙げていきます。

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良かった点

  1. 疲労感があまりなかった。これは一番意外な結果でした。流石にプリウスには負けますが疲労感がないせいかその日の晩の寝つきが悪いほどでした。疲労感があまりなかった点については主に次の4つの理由が考えられます。①フロントシートが思いのほかいいです!長距離運転しても全く腰が痛くなりません。特にワインディング走行時腰回りがしっかりホールドされるので安定していました。ゼストやジムニーワイドは長時間運転すると腰がいたくなりました。②他の走行車がいない高速道路ではオートクルーズがかなり便利で楽でした。③あまり期待していなかった「ハイビームアシスト」もかなり使えます!④ステアリングダンパーが効いているのか直進安定性が意外といいです。
  2. 登りが意外とパワフル。そもそもMT車だからかもしれませんが、高野山への急な上り坂でも主に3速でパワフルにグイグイ登ってくれました。新型ジムニー JB64用にチューンされたエンジン「R06A」は低速トルクが優れている、というのは本当ですね。今回改めて実感しました。ゼストで同じ急坂登るとアクセルを踏み込んでターボを効かせまくりながら無理やり走るという感じでした。新型ジムニーは車重が重いのにこのR06Aエンジンはすごいですね。
  3. エンジン音が心地よく、ロードノイズが少ない。はっきり言ってこの新型ジムニー JB64は高速走行時の平成23年型プリウスやゼストより静かです。意外にプリウスは高速走行時常に「ガー!」というロードノイズが床から響いていて隣の同乗者と会話する際は結構大きな声で会話しないと「もう一回言って!」と聞き返すくらいでした。車高が高いことや、マウントゴム等の改善による結果でしょうか。また新型ジムニー用にセッティングされたR06Aエンジンも660㏄のエンジンにしては結構「のぶとい男前な音」がしてそこまで不愉快ではありません。時速95㎞のエンジン回転はおよそ3,500rpmでした。個人的にこの新型ジムニー JB64のエンジン音は好きです。ゼストだと高速走行時、足回りが良いので安定はしていましたが、アクセルを踏み込むとかなり甲高いエンジン音がもろにして不快でした。
  4. なんといっても楽しい!もっと走っていたいと思わせる楽しさがあります。MT車だから猶更ですね。この「楽しい」という要素は個人的に重要だと思っています。
  5. 煽られにくいように感じる。これはあくまで私の主観的考えです。プリウスやゼストに比べて煽られる確率が少ないように感じます。軽自動車ですが、タイヤがゴツイですし車高が高いので心理的に「車間を詰めようとする意識」をそぐのではないでしょうか。それとも珍しいだけかな(笑)
  6. 安全装備がよい。「車線逸脱警報」「先行車発進お知らせ機能」など、正常に作動します。「自動ブレーキ」については未確認です。
  7. 車体剛性が強いので車体の軋み皆無。プリウスやゼスト、ジムニーワイドは段差を乗り越える際などに「ギシッ」という音が鳴りましたが、この新型ジムニー JB64は皆無です。がっしりとした感じです。
  8. 車高が高いから景色がよい。観光をする時も見晴らしがよくていいです。また先行車の様子がよくわかり、予測しやすい為走りやすいです(これ本当にいい!)。ジムニーワイドを思い出しました。
  9. Aピラーが切立った構造なのでまぶしくなりにくい。これも予想外の利点でした。新型ジムニー JB64はフロントガラスが切立っており、いわゆる建物で言う所の「ひさし」が沢山出ている状態です。うまくいえませんが人間で言うと野球帽がある状態かな。上方視界が遮られますが、走行時においては眩しさがかなり抑えられて視界良好で不快感がなく、なんとなく包まれているような安心感があって運転に集中できます。
  10. 荷物が結構積める。これも意外でした。帰路時は1名乗車し荷物も大量になりましたが、まだ少し余裕がありました。

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悪かった点

  1. 高速走行時のコーナリングで段差があるとちょっとふらつき感あり。これは仕方ないですね。ジムニーワイドの感覚と似ています。スピードを出し過ぎてコーナーを曲がるとハンドルとられて危ないです。特にマッドテレーンタイヤの方は要注意です。ただし、ステアリングダンパーがしっかり効いているせいか、ジムニーワイドよりもだいぶましです。
  2. 横風の影響を受けやすい。これもジムニーワイドと同じでしたが、宿命的なデメリットですね。車体が角ばっているせいか、ジムニーワイドよりも更に酷いです。大型トラックが横を追い越していく際も風で大きく揺られます。
  3. ACC(アダプティブクルーズコントロール)があれば尚よい。自動追従があれば尚疲労感の軽減につながると思います。この機能はもしかしたらマイナーチェンジの際に加えられる可能性がありますね。
  4. リアドライブレコーダーが有れば尚よい。オプション品にはリアのドライブレコーダーの設定が無いですが、今の時代、間違いなくあった方がいいと思います。純正では設定が無くてもショップなどで汎用品を着けられると思いますが。
  5. 雨天時のリア左側ホイールハウス付近の雨音がひどい。なぜか雨天時のみ「ドアがあいてるんじゃないか?」と勘違いしてしまうほど、雨音が盛大に聞こえます。なぜだろう。これについてはまた書きます。
  6. ドリップレールにたまった雨が滝のように逆流。雨天時ブレーキをかけて止まる際にフロントガラスに滝のように雨が流れてきます。これについてもまた書きます。
  7. 「標識認識機能」が誤作動を起こして警告音をだす。“何か”を「車両進入禁止」と誤認識して警告音を出すことが結構あります。今のところ誤った自動ブレーキは無いですが、改善してほしい点です。
  8. 燃費はよくない。往復の燃費は14.4km/Lでした。エアコンは少し使い、山道や高速道路以外にも高野山の山内を走り回りました。比べる対象がそもそもよくないですが、プリウスと比べると雲泥の差です。プリウスは23km/L。ゼストは13km/Lでしたのでゼストよりはいいですね。
  9. 帰路の2名乗車&荷物大量&摩耶山の急坂登坂時は流石にパワー不足を感じた。これも仕方ないですね。乗員&荷物の総重量はおそらく200kg超えていたと思います。後続車のカローラが来ていましたので途中、道を譲りました。酷いときは2速にシフトダウンしました。エンジンもうなりっぱなしです。私は新型ジムニー購入検討時、車庫の限られたスペースの都合と経済的な問題を考慮して迷わず軽自動車のジムニーを選択しましたが、車庫のスペース規制がもしなければ多少経済的に無理をしてでも1500㏄のジムニーシエラを選択していたかもしれません。

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神戸の摩耶山天上寺。素晴らしいお寺です。
さて、良かった点に加えて色々と問題点も書いてきましたが、安全にのんびり走っていれば今回感じた悪い点もさほど気にすることはないでしょう。ただし今回のケースのように積載がかなりある中で急坂を登ったり、長距離走行をしょっちゅうなさる方には間違いなく「新型ジムニーシエラ JB74」の方をお勧めします。やはりいくらターボ車とは言え、660㏄では限界がありますし、エンジンへの負担も大きいはずです。※そもそも新型ジムニーシエラに乗ったことないですが…。新型ジムニーシエラの方はドイツのアウトバーンを走行する想定で設計された車ですからね。

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摩耶山天上寺の金堂から神戸の街を望む

因みにAT車よりもMT車の新型ジムニー JB64の方がきびきびと坂道をパワフルに走れます。これは確かです。なによりかゆいところに手が届くというか自分で必要なギアをチョイスできるというのは楽しいですし合理的です。燃費も良くなりますしね。渋滞時は面倒くさいですけど…。

※AT車の方は試乗車で峠を走りましたので感覚がわかります。アクセルを踏み込んだ時に若干のタイムラグのようなものを感じました。うまくいえませんがダイレクトじゃないというか後から加速がついてくる感じです。

あとでよく読み返してみたら「意外と」とか「想像以上に」とかいうワードが結構でてきてますが、どんなに期待してないんだよって感じですね(笑)本当にいい意味で裏切られました。ありがとうございますスズキの開発者みなさま。日本が海外に誇れる素晴らしいコンパクトオフローダー。いかに「売るか」という商業的な思考というより、「どういうものを現場は欲するか」という開発者の潔い職人としての哲学が消費者の心を捉えた好例だと思います。冬の雪道が今から楽しみです。

最後までご覧いただきありがとうございました。合掌